どまつりの理念
五十年構想とは
趣旨説明
なぜ五十年なのか?
高知、よさこい祭りは2003年夏に50回目を迎えた。
50年の歴史。
昭和29年に当時の不況を吹き飛ばそうと始まったよさこい祭りは、戦後の日本の復興と期待が入り交じり、人や地域の活性化の材料となり、よさこい鳴子踊りの歴史を塗り替えてきた。現在では、札幌で開催されるYOSAKOIソーラン祭りに代表されるように全国中に鳴子が響いている。
50年と打ち出したのは、この祭りが50年で幕を閉じる意味ではない。
よさこい祭りを通してのまちの歴史が新たにつくられ、人の生活が大いに活性化されてきた。祭りでまちが動き出したのである。年に一度の祭りが生活を変え、人の生き甲斐となる。人生までも動かしてしまうのだ。
99年夏、"にっぽんど真ん中祭り"(略称「どまつり」)が生まれた。学生や市民たちの自発的な発想と行動から生まれたこの祭りは、2008年で10回目の歴史を刻んだ。21世紀社会への挑戦と地元からの期待を胸に、この祭りの歴史は始まったばかり。
よき手本を目の前に、50年で歴史を積み重ね、人の生活文化を豊かにしようとする取り組みなのである。
祭りの基本構想
にっぽんど真ん中祭りは「人と地域の活性化」「文化の継承と創造」という目指す姿があり、「市民が共につくる祭り」「観客動員ゼロ=全員参加型」をコンセプトにして、祭りを創り上げている。
当財団は祭りの発展・振興に寄与し、人類の健康で豊な文化生活の向上に寄与することを目的としている。そして、名古屋を中心とした地域の祭りから、やがては日本を代表する世界の祭りに成長させたいと願っている。
にっぽんど真ん中祭りは、地域文化の重要性や人のネットワークの意義を唱えることにより、各チームやその地域社会との協力体制を構築し、「地域に根差したチームづくり」を進めながら、文化の継承と創造を推進し、人と地域を活性化できる環境の充実に取り組んでいきたいと考えている。
1にっぽんど真ん中祭りは、其々の地域文化に誇りの持てるコミュニティ
づくりを推進する。
コンクリートやアスファルトを掘り起こすと、その地に根付く「土」が見えてくる。そして、唯一無二の郷土色豊かな地域文化が見えてくる。地域文化を「継承」し「創造」することは、土の彩、匂いを感じることでもある。どまつりの「ど」は「土」を意味する。多様化した現代社会において、地域文化を見つめることとは、すなわち土を掘り起こすこと。にっぽんど真ん中祭りに参加することは地域文化に誇りの持てるコミュニティをつくることなのである。
2にっぽんど真ん中祭りは、人類共有の世界文化を目指す。
にっぽんど真ん中祭りは、名古屋の文化、愛知の文化、日本の文化である。更には、世界中の地域文化が集うこの祭りは、世界各地のご当地文化といっても過言ではない。人種、世代、性別の枠にとらわれず、誰もが文化を持ち寄るにっぽんど真ん中祭りは、「人類共有の世界文化」に成る大きな可能性を秘めている。
3にっぽんど真ん中祭りは、世界の地域文化が集い、誰もが創る全員参加型の祭りを目指す。
全員参加型とは「みる」「つくる」「おどる」こと。にっぽんど真ん中祭りに参加するために、地域を挙げてチームをつくる。すなわち、街ぐるみで祭りに参加するのである。また、人類共有の世界文化をつくるということは、前例のない壮大な取り組みである。行政、企業、メディア、地域社会が目的を共有し、共に目指すことが不可欠である。すなわち、にっぽんど真ん中祭りは全員参加で創り上げる祭りなのである。
どまつりがこだわる5軸
まちづくりは人づくりから。
チームリーダーには地域のリーダーになってもらいたい。コミュニティの核になる、地域の期待に応えうる人材になっていただきたい。
チームが核となり、地域の新しいコミュニティが生まれる。
「期待」はコミュニティを強くする!
- コミュニティ形成のスパイラル効果!
- 1.地域からの「期待」に気付くこと。
- 2.その「期待」にこたえる「努力」をすること。
- 3.「努力」が実を結び、地域に「貢献」。
「期待の連鎖」がコミュニティの核をつくる。
感動させる力。市民が創り上げる最高のエンターテイメント。創造とはクリエイティブでもある。常に「創造」。そして「前進」、「進歩」することが大事。
どまつりの「ど」は、土着の"ど"。それぞれのチームが活動する「ご当地」にこだわり、その個性を踊りや曲で表現する。ご当地文化の継承と創造こそが 『どまつり性』なのです
老若男女、国籍問わず、世界中と交流できる。世界の地域文化が集い、交流することで生まれる新たな文化。