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どまつり合宿

「ステップアップ・セッション」の記事一覧全3件

このセッションには55人が参加しました!

上井靖さんの進行で楽しく学びました

ほとんどがシステム思考初体験

桶屋が儲かる原因は・・・?

俯瞰で問題をみて解決策を探る

実行委員会メンバーも助っ人でアドバイス

少しアドバイスが入るとワークが進みます

ワールドカフェの振り返り

ステップアップ・セッションの3つ目は、「#もっと深く~システム思考で紐解く~」の講座を開催。


“風が吹くと桶屋が儲かる”-----
一見すると全く関係がないと思われる場所・物事に影響が及ぶことの喩え。


これはまさに因果のつながりからできています。このことわざからわかるように、その問題の真の解決策は問題のすぐそばにあるとは限らない。「個別最適化ではなく、全体最適化を図りたい」「本質的な問題解決を図りたい」―そういった状況で役に立つのが、システム思考です。システム思考とは、解決すべき対象や問題を「システム」として捉えた方面的な見方で原因を探り、問題解決を目指す方法論です。


このステップアップ・セッションでは、「学習する組織」(原著:ピーター・センゲ,小田理一郎)の著書を参考にアクティブ・ラーニング・ファシリテーター上井 靖さんの進行で開催しました。


そもそも、システム思考とは、複雑・不確実な状況において、全体、対局、構造、根本を見るものの見方・思考法のこと。いわゆる、“木を見て、森も見る”ことです。また、問題を表層的に捉えず、真の問題解決を図る対話手法を学びます。


システム思考で、いまチームで抱えている悩みを紐解くためにはまず「なぜそうなるのか?」という俯瞰で見る視点が必要です。
・今起こっているパターンを明らかにする。
・今起こっているパターンを生み出す相互作用の構造を理解する。
・構造に関わる自身や関係者の意識・無意識の前提を明らかにする。


“システム思考”は、東洋医学的なアプローチ。いわば、漢方薬のようなものです。“論理的思考”は、西洋医学的なアプローチ。外科手術、抗生物質投与などが挙げられます。


言い換えるとシステム思考とは・・・
・対処療法に陥らない問題解決手法
・問題を俯瞰して、急所を捉える
・見えなかった思い込みに気付く技術


そこで、漢方薬投与的(システム思考)な アプローチをしてみよう!ということで、「チームの人数が減ってきた」というどこのチームも問題を抱えそうなテーマで、事前検討ワークをファシリテーションの手法の1つであるワールドカフェで行いました。


まずは、問題のシステムの構造を理解するために、『ループ図』を作成します。ループ図は、とてもシンプルなツールで、基本ルールを覚えればすぐに書けるようになります。ループ図を作成するときにもっとも基本的なルールは、課題となっているシステムの要素(「変数」といいます)を名詞の形で書くことです。変数は、システムの中で増えたり、減ったりするものです。時間と共に変化しうる「状況」や、あなたやほかの関係者の「認知」と「行動」もすべて変数となります。

 

ワーク開始直後、みなさんどこから始めたらいいのか、どうしたら完成なのかがイメージできていなかったので、とても苦戦していました。「変数」を最初、文章の形で表現していたので、そこを「変数化する=“名詞”に置き換えてみる」と作業をしました。例えば、“地域の人がチームのことを知らない⇒認知度”という風に、原因を名詞に置き換えて名詞を組み合わせていくとループしやすくなります。こうして、新たなループがつながるようになりワークがうまく回り始めました。


ワールドカフェの第2ラウンドでメンバーを変えて再度話し合うと、また違った意見や、似たような意見があったりそこのテーブルのループを指摘したりと新たな発見が見つかっていた様子でした。行き詰まった時には俯瞰的に見ると、また新たな視点や考えが出るようなワークでした。


システム思考で考えるときに大事なことは・・・
・今一度、自分たちのループを俯瞰してみよう!
・どんな「思い込み」を発見しましたか?
・「いつも陥ってしまうパターン」は何?
・急所(レバレッジポイント)は何?
・それぞれの気づきをシェアしよう!


こんな視点で物事をとらえてみる。いつもと違った思考から、原因を発見し新たな気づきがあります。このセッションのタイトルにもなった「#もっと深く」物事を見ることによって、解決策は自ずと生まれてくるのです。

どまつり財団 水野孝一専務理事が講座を進行

組織の分析の1例として、名古屋学生チーム『鯱』の事例を紹介

自身と自チームの組織コミットメントと採点

現在の自分の立ち位置を分析することができます

最強フォロワーには3つの立場の人がなりやすいと分析

難しいけど組織を継続していくためには必要な思考

みなさん真剣に楽しく取り組みました

どまつり版ファイブフォースでは笑゛の実例も紹介

「認知度」「期待度」「貢献度」みんなでワークに取組みました!

なかなかこれが難しい、、、

チームのホームタウンから期待され、貢献できるチームを目指して!

ステップアップ・セッション、2つ目のセッション「#もっと長く」「#もっと近く」をご紹介します。#もっと長くは「継続する組織に必要なモノとは。」#もっと近くは「将来のリーダーに成りうる、最強フォロワーを生むためには。」という内容で講座を開催しました。2つに共通することは、チーム・組織を作るために必要なことです。今回は、どまつり財団専務理事 水野孝一さん進行で、この2つの講座を合同開催し、チーム組織づくりについて内面と側面から考えました。

 

まず行ったのは、チームの内面から掘り下げた「#もっと近く」の内容から。“もっと近く”というのは、リーダーとフォロワーの距離感を近くしようという思いからネーミングしました。リーダーシップ行動には、「構造づくり」「配慮」の二要因があることを例示しました。更に、リーダーシップ行動は分化して、複数の非公式リーダーがそのうちの一部を担っている可能性について、名古屋学生チーム『鯱』の事例を基に解説しました。

 

また、「公式的組織」とは対照的な、「非公式な組織」の成り立ちについて触れ、派閥と派閥をつなぐ非公式リーダーの存在を図解しました。公式組織で不足するリーダーシップを、非公式組織のリーダーが担っているとすれば、その非公式組織のリーダーこそ「最強フォロワー」である、ということになります。

 

さらに、組織コミットメントにも着目し展開しました。組織コミットメントとは、個人と所属する組織(あるいは従事する仕事や職業)との関係性(心理的距離)を表す尺度です。組織コミットメントには大きく3種類(情緒的、存続的、規範的)がありますが、総じて言えば、組織コミットメントが高い人の方が最強フォロワーになりやすい、ということです。このセッションでは、組織コミットメントの内容について理解を深めたうえで、一人ひとりの"どまつり的組織コミットメント"を実際に採点してみました。


後半は、チームのこれからを側面からみる「#もっと長く」の内容を実施。
日々変わりゆく環境に適応することの難しさは、企業もチームも同じこと。環境適応力の差が収益力の差であり、チーム力の差になります。マイケル・ポーター著「競争の戦略」よりファイブフォース分析を参考にしながら、"どまつり版ファイブフォース分析"を実際に体験しました。5つの競争要因のうち、"どまつり版"では、チーム内環境を"In Group"チーム外環境を"Out Group"とし、それぞれを"組織コミットメント""ホームタウンからの期待度"によって導きます。このセッションでは、"どまつり版ファイブフォース分析"について理解を深めたうえで、"Out Group"(ホームタウンからの期待度)を実際に採点してみました。

 

複数の記入項目のうち、最も難しかった項目は、ホームタウンへの「貢献度」。自チームの取り組みによって、ホームタウンのどんな課題を解決できるのか?・・・自チームの活躍が社会的課題解決にどのようにつながるのか、という具体的イメージを抱けない、という方が大半だったのではないかと思います。

 

「どまつりチームは、コミュニティの期待にこたえるためにある」ということを再確認するセッションでした。

この講座には約120人が参加しました

みんな楽しんで真剣に考えます

魁のみなさんの実例を紹介

魁の代表 岡本さんと♪スイカをかぶってみました!

12分間でアイデアを108個出すワーク

コンセプトシートに落とし込んでいきます

他のテーブルのコンセプトシートをみんなで共有

コンセプトシートはこんな感じです

ぜひみなさんもトライしてみてください

アイデアシートのネタは今回6種類

アイデアシート 1人3つ書きだします

どまつり合宿 第2部のステップアップ・セッションでは、3つのセッションに分かれて講座を行いました。まずは、1つ目のセッションの「#もっと広く」をご紹介。スイカをかぶる勇気と題し、もっと広い視野で“どまつり性”を考えようという講座です。「どまつり性」を掘り下げると、こんなにも作品の表現に可能性が広がる。少し視点を変え、少しの勇気を持つだけで、チームの魅力が大きく引き立つことを実感できるワークを展開しました。

 

ワークでは、『三英傑』を題材に6人1組が12分間で、なんと!108個のアイデアを生み出すという画期的な手法にトライしました。その中から、「おもしろい!」と思うアイデアに☆を付けていく。キラリと光る星☆=他にはない面白いアイデアを更に掘り下げ、コンセプトシートを完成させるという内容です。コンセプトシートには、「なぜそのアイデアが良いのかとことん褒め合う」「実施にあたって何が問題になるのか(懸念点)」「懸念点をクリアするにはどうすればよいか(対策アイデア)」の3段階で考えました。こうして三英傑からぶっ飛んだアイデアも生まれ、どのテーブルも活発なワークが繰り広げられました!


そもそも、“スイカをかぶる勇気”のモデルになったのが、愛知県刈谷市で活動する『魁』のチームです。結成18年のこのチームは、結成当初から法被や和のイメージで、いわゆるザ・よさこい感あるテイストで作品を創り上げていました。その魁のみなさんが、昨年のどまつりにスイカをかぶって登場したのです。刈谷は知る人ぞ知るスイカの名産地。自分たちの地元である”刈谷”を表現するためにスイカを選びました。それまでの自分たちの殻をやぶり、勇気をもち、スイカをかぶってどまつりに参加。その結果、魁チーム最高位である審査グループ第3位を受賞。このような実話をもとにセッションタイトルが名づけられました。

 

「#スイカをかぶる勇気」のキーワードに隠された本当の意味は、「変える勇気・変わる勇気」です。本質的なものは変えずに、どう変化し続けるか。まさに昨年の合宿の題材にもなった”不易流行”です。
変えよう・変わろうとする決断の裏には、『決断したリーダーの苦悩や不安、メンバーの葛藤や反発、でも勇気を振り絞ってトライしたその先にあった達成感』まであることをお伝えしたかったのですが、、時間の都合上難しく。このセッションでは「キラリと光る☆星をどうやって見つけるのか」のワークに特化し、展開させていただきました。

 

今回のワークのポイントは、アイデアの創出で最も重要なことはアイデアの否定をしないこと、みんなの「イイね!!」を大切にすることです。ぜひ、チームの作品作りにも応用してみてくだささい♪

どまつり合宿20周年記念「どまスポ」